住宅には、収納スペースが必要です。
収納スペースが少ないと、部屋の片づけが難しくなり、別途、収納家具を買うと、ホコリがたまるスペースが生じてしまいます。
部屋が汚れるのは、部屋が不浄化することを意味しています。
つまり、トイレや便所と同じように、凶相の部屋になってしまうので注意する必要があります。
したがって、家の中には、納戸やウォークインクレットや押入れを作る必要があります。
しかし、これらの方位には、吉凶はありません。
家相で吉凶が生じるのは、不浄の場と、直接的な五行属性がある場合だけです。
不浄の場というのは、お風呂やトイレのことです。庭であれば、池が不浄の場になることがあります。
直接的な五行属性というのは、木火土金水の五要素のことです。
木であれば、庭の大きな木や、室内の観葉植物。水は、シンクや洗面台や水槽。火はコンロなどです。
収納はこのどれにも当たりません。
また、家族定位の影響を受けるわけでもないので、どこの方位に置いても問題ないのです。
したがって、吉凶の影響を受けやすい箇所から間取りを決めて、最終的に残った場所に収納を設けるというのが、正しい設計のプロセスです。
結果として、北東の鬼門や南西の裏鬼門に収納が作られることが多いと言えます。
あと、もう一つ、家相で注意すべきは、家の外に置く物置です。
物置に限ったことではありませんが、家の外に作る小屋(別棟)は、家相に影響を与えます。
家相の「張り」と同じ作用があるのです。
昔は、別棟というと土蔵でした。
土蔵の場合、建物自体が、土の気を含んでいるので、単なる張りという扱いではありません。
また、昔の土蔵や門戸の吉凶は、建物の寸法により吉凶を鑑定することがありましたが、これらは、明治以降に単なる迷信として、否定されることになります。
物置の吉凶ですが、張り欠けの吉凶と同じなので、鬼門と裏鬼門の方位に物置を置くのは凶相です。
その他の方位は、吉相と言えます。
例えば、北西の方位に物置があると、金運や事業運を高めてくれます。