神棚と仏壇は、鬼門と裏鬼門を避けるようにおきます。
他の方位については、特に家相で吉凶が論じられることはありません。
基本的には、神棚や仏壇は、どこにおいても、無いよりは良いですし、家運を高めると考えられているからです。
また、神棚は、鬼門や裏鬼門の凶害を避けるのにも役に立います。
家相というのは方位の神を尊重するしそうなので、神棚を作るだけでも、鬼門対策になるのです。
ただし、鬼門対策だからと言って、鬼門に置く必要はないので、鬼門以外の場所に設置します。
神棚は、通常、鴨居の上に設置します。
鴨居というのは、和風住宅の引き戸の上端にかけられた横架材のことです。
鴨居がない場合も、大体、ドアの上端よりも上に設置するようにしてください。
一方、仏壇は、座って祈れる高さにするのが常識です。
仏壇の上に、神棚を設置してもいいのですが、直接載せるのはよくありません。少し離して設置します。
なお、同じ部屋に、仏壇と神棚を設置する場合、仏壇と神棚が対面しないようにしてください。
仏と神が対立するような構図になってしまうので好ましくないのです。
仏壇と神棚を設置する際は、設置する方位の他に、向いている方向が重視されることがあります。
東、南東、南を向くのが良いとされています。
しかし、実際は、神棚や仏壇は、設置するだけでも、とてもよい行いなので、向いている方位は、他の方角だったとしても、凶相というわけではありません。
方位については、厳しくないのですが、神や仏に失礼に当たる間取りというのがあります。
たとえば、神棚や仏壇の後ろにトイレが配置されている間取りは、凶相です。
また、一階に神棚や仏壇がある場合、その上の部分にトイレや浴室などの不浄の部屋があるのは絶対によくありません。キッチンもダメです。
神棚や仏壇の上を歩くのも無礼な行為なので、通常は、神棚の上は、押入れや床の間にします。