土気法というのは、簡単に言ってしまうと、正常な土で、家の災いを払う方法です。
正しい日に正しい方位から土を採ってきて、家の床下にまくというのが、伝統的なやり方です。
最近は、お砂取という言い方をすることが多いんですが、これには違和感がある。
取るべきは、土であって、砂ではないからです。
なぜ、お砂取りというようになったのかというと、たぶん、神社の砂は、気軽に持ち帰ることができるからなのだと思います。
土のように手が汚れないし、スコップを使う必要もない。
でも、土気法の本質は、陰陽五行の土気にあるわけで、やはり、土と砂は別物だと考えるべき。
あと、最近、私が読んだ本には、ちょっと奇妙な土気法が紹介されていました、、、
神社の御神木の根本付近の土を取って、お守り袋に入れるという方法。
お守り袋に入れるというのも、奇妙なんですが、、、それについては、神の力を期待してるってことで、まぁ、いいとします。
私がおかしいなと盛ったのは、御神木の根本付近の土という点です。
五気法は、そもそも、陰陽五行思想(風水と言ってもいい)に基づいたものです。
つまり、木剋土という関係を忘れてはならない。
木は、土の栄養分を吸い取ってしまうので、土と木の相性は良くないという思想です。
つまり、気の根本付近の土は、栄養分が吸い取られてしまっているので、良くないのです。
特に、樹齢何百年の御神木となれば、根元の土は、良いとは言えない。
家相を考えるうえでも、大木は大凶相なのです。
この占い師の主張では、土の気だけではなく、御神木の木気も同時に得られると主張したいようでしたが、、、
御神木の下の土は、おすすめできません。
そもそも、土気法の土は、神社の土である必要はないんですよ。
方位と日程が正しくて、良い土なら、どこでもいい。
ちなみに、方位と日程の決め方ですが、
基本的には家の主人の本命星をもとに、お砂取り(土取り)の日にちと方位を決めます。
土取りは、鎮宅を目的としているからです。
家の主人の本命星が七赤金星だとしましょう。
2018年は、北が五黄殺、南が暗剣殺、東が本命殺、西が本命的殺、東南が歳破です。この五方位は、凶相。
あともう一つ、月破も、考慮したほうがいい。でも、現在、つまり10月は、壬戌なので、歳破と同方位になる。そんなわけで、もし、今月、土を取りに行くなら、北西、南西、北東が無難かなということになる。
でも、実際は、こんな風に方位と日程を決めるのではなく、年盤と月盤と日盤の巡り星が一致している日程を特定し、そこから、大吉方を選ぶという方法をとるのが一般的だと思います。