磁北の特定と方位盤の設置の概略
家相を鑑定する場合、正確に方角を認識する必要がある。中心をとるのは意外に簡単だ。設計用ソフトを使えばいい。ソフトを使わなくても、単純な形態であれば、中心点は簡単に特定できる。家相では複雑な形態はあまり良くないとされているので、手書きで簡単に中心点を求めることができないような場合、それだけで凶相となるといっても過言ではない。
中心が定まりったら、図面に中心を書き込み、その上に方位磁石を置く。そして、北を特定して、印をつける。中心と北のしるしを結んだ線が、真北を示す正中線になる。
真北の線を基準に二十四山方位や八方位を図面に書き込めばいい。図面に直接書き込まない場合、透明なシートに方位盤を印刷しておく。
その方位盤を図面の上に置いて、家相を鑑定する。
磁北と真北は6.5度のズレがある
素人が間違うのは、地図の北を、家相上の北と定めてしまうことである。
昔は、地図が現代ほど精密ではなかった。だから、地図の方位を当てに出来なかった。つまり、磁石で計るのが常識だったのだ。
だから、現代でも、磁石で北を定める。
地図の制度が上がったのだから、地図を使えばよいと考える人もいるかもしれない。しかし、磁石の北と地図の北にはずれがあるのだ。たとえば、東京であれば、磁北と真北(地図の北)は6.5度ズレている。もし、地図の北を頼りにしてしまうと、長い風水の歴史に基づいた鑑定とはことなる結果が出てしまう。
経験から真北が良いと言う風水師
中には、真北を採用する風水師もいる。
経験上、的中率が高いと主張する。
しかし、家相を意識した家づくりを求めている人は、風水を占いの類だとは思っていない。
文化風習として家相をとらえている。
だから、昔から行われている手法が好まれることが多いのである。
つまり、磁北を採用すべきだと言える。
磁石の選び方
磁石で磁北を見つける場合の注意事項を書く。
まず、方位磁石の選び方だが、精度が高い登山用の商品を使うべきである。
中国製の豪華な方位磁石を用いると、客は喜ぶかもしれないが、、、日本の風水では、羅経盤の文字は殆ど使わない。そらならば、精度が高い物を選ぶべきである。
磁石の置き場所
磁石の置き場所にも注意が必要である。
磁石を床や地面に直接置いてはいけない。
まず、水平性に問題があるし、土の中の砂鉄が方位測定に影響を与える可能性がある。
だから、人間の腰の高さあたりで、測定するのが良い。
その際、腕時計や指輪は外しておく。
磁石に影響を与える可能性があるからだ。
また、家電用品の近くで測定するのも良くない。
磁北が記された地図もある
ちなみに、通常の地図では、真北が上になっているが、、、地図の中には、磁北が表示された地図もある。
このような地図を活用すれば、面倒な磁北の測定が省略できることもある。