家相で、欠けは凶相です。
欠けというのは、建物のへっこんだ部分。
便宜上、一片の2/3より少ない切り欠き箇所を欠けと言います。2/3以上の場合、欠けではなく、残りの箇所の張りと考えます。
家相では、四方位と四隅が聖なる方位とされています。建物が張り出ている箇所は、良い気を取り入れ、書けている部分は良い気をなくしてしまうと考えます。
しかし、例外があり、鬼門と裏鬼門だけは、張りの場合も、凶相になります。
悪い気が入ってしまうと考えるからです。
では、欠けがある家はどうすればいいのか。
欠けの部分に建物を作って埋めるというのが一つの手法ですが、多くの場合、法規上の問題などで、建物の欠けを作っているので、簡単に建物部分を増やすことができません。
ですからあえて、欠けを増やすという方法もあります。欠けている部分が、2/3以上になると、家相の概念における欠けが無くなり、張り扱いになるからです。
しかし、家相のために、建物面積を減らすというのに抵抗がある人が多い筈です。
そこで、今回は少し変わった欠け対策を紹介します。
建物の形は、おおよそ、基礎の形に一致させて考えます。
つまり、地面のコンクリートによって、形が決まります。
したがって、欠けの場合でも、書けた箇所をコンクリートで覆えば、欠けの凶相を弱めると考えられているのです。
たとえば、北東の角に欠けがあるとします。その下(東に)玄関の入口がある。
この場合、欠けた部分を玄関ポーチとしたうえで、ルーバーまたは壁で片面で覆うと、欠けによる凶気が少し弱くなります。
北東が欠けている場合、北面を壁にします。北から北東の角までは壁が続く。
そして、北東の欠けの東方向からアクセスして、玄関に入る。
こうすると、欠けによる凶害を弱めることができます。